上毛新聞社は1日、「シルクカントリー双書」の創刊を記念したイベント「『繭の記憶』を語る」を、前橋市新前橋町の県社会福祉総合センターで開いた。イベントでは、前橋市出身の評論家、松本健一さんが講演、本県の生糸が日本の近代化を支えた背景などを語ったほか、染色家や養蚕、製糸の専門家らがパネルディスカッションを行い、本県絹産業遺産の未来について幅広い視点で意見を交わした。


記念講演「世界の蚕、日本の絹」
評論家 松本 健一

1946年前橋生まれ。麗澤大学教授・評論家。東京大学経済学部卒業後、法政大学大学院で近代日本文学を専攻。在学中の評伝「若き北一輝」で注目される。 「白旗伝説」、「三島由紀夫の二・二六事件」「泥の文明」など著書多数。1995年に「近代アジア精神史の試み」でアジア太平洋賞、2002年 「日本の近代T開国・維新」で毎日出版文化賞を受賞する。

 

「繭の記憶」を語る

  • 藍田 正雄 (江戸小紋染色作家)
  • 近藤    功 (富岡製糸場世界遺産伝道師協会長)
  • 佐藤 好祐 (前宮内庁紅葉山御養蚕所主任)
  • 田中 弘子 (写真家)
  • 茂木 雅雄 (前碓氷製糸農業協同組合長)
  • 内山   充 (上毛新聞社総務局長)=司会
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    ●カラー口絵には、写真家・田中弘子さんの「繭の輝き」(林忠彦賞受賞作品)から9点を掲載。
    ●詩人・房内はるみさんによる、繭の美しさや絹の思いが凝縮された詩「座繰りをまわす女」掲載
    ・4/6版234ページ・口絵カラー12ページ
    ・定価:1.260円
    第1巻「繭の記憶」