「世界遺産へ」願い込め 富岡実業高生 製糸場に門松飾る
- 掲載日
- 2006/12/30
東繭倉庫前に門松を設置する生徒たち
富岡実業高校(富岡市富岡、大嶋稲良校長)の二年生七人が二十九日、旧官営富岡製糸場を訪れ、東繭倉庫前に手作りの門松を設置、製糸場の正月ムードを演出した。
門松作りは、地域活性化を課題研究とする生徒たちの活動の一環で、恒例行事になっている。生徒たちは、これまでにも同製糸場をはじめ、市中心街に花を植えるなど、地域の景観形成を図り、世界遺産登録運動に協力してきた。
設置された門松は、同校が市内で管理する学校林から調達した材料で作製。生徒たちはワラや竹、松、ササなどを使って、一つ一つ手作業で門松を組み立て、仕上げに「富岡製糸場を世界遺産に」との願いを書いたしめ縄を飾った。
作業に参加した田村雅之君は「とてもやりがいがある作業。今年は正月三が日も製糸場が開場するので、来場者に正月ムードを味わってほしい」と笑顔で話していた。