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「富岡製糸場と絹産業遺産群」Web

「建物の変化に興味」 イタリアの研究者が赤岩(六合)の養蚕家屋見学

六合村赤岩地区の古い建物群を視察するローマ大のファリーニ教授(左から2人目)
六合村赤岩地区の古い建物群を視察するローマ大のファリーニ教授(左から2人目)

世界遺産の暫定リスト記載が決まった「富岡製糸場と絹産業遺産群」を視察するため来県したローマ大学教授のパオラ・ファリーニさんら世界遺産の研究者三人が十日、六合村赤岩地区を訪れ、養蚕業の跡を残す民家を見て回った。十一日は富岡市の国史跡、旧官営富岡製糸場と甘楽町の養蚕農家群を視察する。

ファリーニさんはイタリアの各都市で一九七〇年代から始まった歴史的建物の調査に携わり、保全計画の策定を担当したほか、世界遺産登録された文化的景観の調査も数多く手掛けている。

今回の視察は本県の絹産業遺産群に関心を持ったのがきっかけ。イタリア国籍で東京文化財研究所客員研究員のウーゴ・ミズコさんと筑波大の大学院生が同行。県世界遺産推進室の松浦利隆さんが案内した。

一行は立ち並ぶ養蚕家屋や周囲の畑、信仰の対象となるお堂や山を見ながら、二時間近くかけて集落を歩いた。

ファリーニさんは「イタリアでは文化財は『その場所にある意味』と『どれだけ完全に残っているか』が評価基準になる。赤岩は両方を満たしているのではないか。養蚕の発展によって建物の形が変化した点に興味がある」と感想を語った。

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