PR用半纏50着を桐生の業者に製作依頼 六合・赤岩地区
- 掲載日
- 2007/03/01
桐生で製作された赤岩地区の半纏
重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)の指定を受けた六合村赤岩地区の赤岩重伝建保存活性化委員会(篠原辰夫会長)が、イベントなどで着用して同地区をPRするための半纏(はんてん)50着を製作した。同じく重伝建を目指す桐生市本町の業者に製作を依頼、結び付きを深めて、選定運動を支援する狙いだ。本町では住民勉強会を開くなど、重伝建選定への機運が高まりつつある。半纏は28日、赤岩へと発送された。両地域の関係者は運動のさらなる盛り上がりを期待している。
桐生市本町の買場紗綾市(さやいち)の実行委が昨年六月、勉強会として六合村を訪れたのをきっかけに交流がスタートした。
六合村関係者が昨年十二月と今年一月に開かれた紗綾市に出店、花いんげんやそば粉などの農産物を販売。二月からは同市本町の地域交流施設「買場ふれあい館」に農産物を置いているほか、三月三日の紗綾市への出店も予定している。
半纏は県の補助を受けて五十着製作。赤岩地区の全五十戸に一着ずつ配る考えで、各種イベントや、同地区を訪れる観光客らを案内する住民が着用するという。
製作依頼を受けた繊維製品企画開発販売業の島崎英三さんが半纏をデザイン。赤岩をイメージしたえんじ色で、背中には繭をモチーフにした絵の中に「赤岩」と記したほか、世界にも発信するため「Akaiwa」と白抜きした。
島崎さんは「桐生の住民も重伝建に理解を示し始めており、こうした交流は運動へのプラスになる」と話す。一方、篠原会長は「同じ重伝建を目指す者としてつながりを持ちたかった。桐生の活動の応援になれば」と語っている。
赤岩地区では住民が夏ごろから桑園(そうえん)づくりを始めるなど、再び養蚕に取り組む動きが広がっている。収穫された糸を使って桐生で織物を作る構想もあるという。