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かご、「まぶし」など十数点を六合の赤岩保存委に 川場の元農家

養蚕用具を車に積み込むメンバーら
養蚕用具を車に積み込むメンバーら

六合村の赤岩重伝建群保存活性化委員会(篠原辰夫会長)のメンバー三人が三日、川場村の元養蚕農家を訪れ、かごや「まぶし」などの養蚕用具十数点を譲り受けた。

同委員会は、世界遺産の候補地の一つとなった六合村赤岩地区養蚕農家群の保存と活性化を目指す活動を続けている。今年から使われていない小屋を活用して二十年ぶりに養蚕を復活させるため、現在、桑園を整備したり、昔の養蚕器具を探している。

この日、三人が訪れたのは五年前まで養蚕を行っていた川場村萩室の小林元吉さん(58)方。小林さんは上毛新聞紙上で赤岩地区で住民が養蚕を復活させるとのニュースを知り、「捨てようと思っていたので、活用してもらえるなら」と同委員会に器具の譲渡を申し出ていた。

三人は小林さんの案内で、かつての養蚕小屋を訪れ、繭かきに使うかごや蚕が繭を作るための「まぶし」などを車に積み込んだ。篠原委員長(67)は「これだけの道具が残っている農家は赤岩でもなかなかない。保管して、養蚕時に活用できれば」と話していた。

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