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養蚕プロジェクト始動 世界遺産候補の六合・赤岩

桑の木を切りそろえる赤岩ふれあいの里委員会のメンバーら
桑の木を切りそろえる赤岩ふれあいの里委員会のメンバーら

国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、世界遺産候補地の一つになっている六合村の赤岩地区で十八日、地域住民らが集落周辺に残る桑の木を腰の高さに切りそろえる作業(株下げ)を行い、「養蚕プロジェクト」が始動した。

赤岩地区の全住民で組織する赤岩ふれあいの里委員会(篠原辰夫会長)は今年、およそ二十年ぶりに養蚕を復活させ、今夏には千―二千匹の蚕を飼育する。四月に植える桑苗が育つまでの間、株下げした桑から出る新芽で蚕の餌を確保する。

作業には、同委員会「おかいこ部会」の部会員を中心に、富岡製糸場世界遺産伝道師協会のメンバー七人もボランティアで参加。数十年も放置され、人の背丈を大きく超えた桑の木を、チェーンソーやのこぎりで腰の高さに切りそろえた。

養蚕プロジェクトが動き出したことを受け、篠原会長は「まだ蚕を飼っていないので実感はないが、いろいろな人の協力を受けて進めていきたい」と話した。

四月十五日に行う桑苗の植え付けには、養蚕に興味を持つ人の参加を受け付ける。

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