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特別貴重文化財に4棟 安中・武井家 六合・市川家 下仁田・里見家と蔵 県文化財研究会

県内の埋もれた文化財を発掘し保存保護活動を進めている県文化財研究会(桑原稔会長)は二十四日までに、江戸時代から明治時代に建てられた民家三棟と蔵一棟を特別貴重文化財に選んだ。四月七日に前橋市の県生涯学習センターで認定書交付式を行う。

選定されたのは、安中市松井田町横川の武井紀之家と六合村小雨の市川義夫家。下仁田町下小坂の里見哲夫家と蔵。

武井家=安中市
武井家=安中市

武井家は、古文書などによると、一八四〇(天保十一)年に旧中山道沿いに建てられた茶屋本陣とされ、江戸時代の伝統的建築技術を知ることができる建物。


市川家=六合村
市川家=六合村

市川家は、二十五メートルを超える間口がある大型養蚕農家。火災で焼失後、一八七〇(明治三)年に再建された。県内随一の大きさを誇る大黒柱を建てた民家としても貴重だという。


里見家・家=下仁田町
里見家・家=下仁田町
里見家・蔵=下仁田町
里見家・蔵=下仁田町

里見家は、一八八三(明治十六)年に火災に遭い、再建した建物で明治中期の建築と養蚕農家の特徴を伝えている。十九世紀中ごろに建てられた蔵は壁面に多数の弾痕があり、高崎藩に対して水戸の天狗党が攻撃した歴史の傷跡を残している。

特別貴重文化財は、同研究会が調査、研究し、優れた価値があると認められた建築物を選定する事業。二〇〇〇年度から取り組み、これまでに十八件が認定されている。選ばれた物件の中には後に国の有形文化財に登録されたものもある。

桑原会長は「現在も保存活用され、埋もれている文化財に光を当てる事業。今後は明治以降の洋風建造物にも目を向け、調査を続けていきたい」と話している。

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