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北側部分の清掃完了 活用の方向性探る 桐生の「のこぎり屋根

ボランティアの手によって、整理された旧東洋紡織工場の内部
ボランティアの手によって、整理された旧東洋紡織工場の内部

織都桐生のシンボル、のこぎり屋根の「旧東洋紡織工場」(桐生市東)が、ボランティアの手によって掃除され、活用に向けた準備を整えた。清掃活動は、ファッションタウン桐生推進協議会まちづくり委員会・フィールドワーク桐生が取り組むのこぎり屋根の再活用プロジェクトの第一弾。今後も市内の所有者に呼び掛けて、ボランティアによる清掃を進めていく。

三月二十四、二十五の両日、学生や建築関係者など有志二十四人が同工場に集まり、部屋を仕切るベニヤ板や腐った床板を撤去した。同工場の南側は、のこぎり屋根工場を活用したアート活動「桐生再演」などで利用されており、今回は倉庫として使われていた北側部分の整理を行った。

木材などのごみを搬出すると、工場内はすっきりと片付いた。リーダーの赤池孝彦さんは「のこぎり屋根は、桐生を象徴するもの。まちにとっては財産だが、活用方法がない現状では所有者の負担になるばかり。清掃活動でのこぎり屋根の魅力をPRして、活用方法を探りたい」と話している。

同委員会は清掃を希望するのこぎり屋根工場と活動への参加者を募集している。問い合わせは桐生商工会議所(電話0277・45・1201)へ。

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