養蚕家屋の変遷語る 日本建築家協会支部群馬地域会 27日に県庁でセミナー
- 掲載日
- 2007/04/23
日本建築家協会関東甲信越支部群馬地域会(長井淳一代表幹事)は、二十七日午後四時から、県庁昭和庁舎で、本年度第一回セミナーを開く。本県絹産業遺産群の世界遺産暫定リスト記載が決まったことを受け、養蚕農家の変遷や建造物調査を題材にした講演を行う。一般も千円で受講できる。申し込みの締め切りは二十五日。
講演するのは県世界遺産推進室の松浦利隆室長と県立前橋工業高校の村田敬一校長の二人。
松浦室長は「養蚕農家について」と題して、本県の養蚕農家の変遷を語る。越し屋根が付いた切り妻総二階建てで、近代養蚕農家の原点となった伊勢崎市境島村の田島家住宅を中心に、それ以前の赤城型民家との比較や、その後の県内各地への普及、現存する集落などを解説する。
村田校長は「建造物調査について」と題して、建造物調査に必要とされる実用的な知識を紹介する。調査を行う際の心構えから、実際に調査を実施、報告書にまとめる際のテクニックなどを披露し、近年各地で盛んに行われている建造物調査のレベルアップを促す。
申し込みは同会の小林光義さん(電話027・223・7783)へ。