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建造物調査手法学ぶ 建築家協会が県庁でセミナー

建造物調査などについての講演を熱心に聞く建築士ら
建造物調査などについての講演を熱心に聞く建築士ら

日本建築家協会関東甲信越支部群馬地域会(長井淳一代表幹事)の本年度第一回セミナーが二十七日、県庁昭和庁舎で開かれた。建造物調査などについての二つの講演が行われ、会員の建築士ら五十人が調査の手法や注意点など実務に生かせるノウハウを学んだ。

講演したのは前橋工業高校の村田敬一校長と県世界遺産推進室の松浦利隆室長の二人。村田校長は「建造物調査について」と題して、自らの調査経験を交えながら、上手に報告書をまとめるこつを紹介。「事前に建物や集落の特徴など“答え”を描いておき、その答えを意識した調査、質問をすることが有効」などと話した。

松浦室長は「養蚕農家について」と題して、中世から近代にかけての養蚕農家の構造の変遷を語った。

同地域会の有志で組織するNPO法人「景観建築研究機構」が昨年秋から今年三月にかけて伊勢崎市境島村で行った養蚕農家調査の結果報告も行われた。

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