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紅板締めの着物紹介 14日まで高崎

吉村代表(右)から解説を受ける来場者
吉村代表(右)から解説を受ける来場者

江戸から昭和初期にかけて行われた染色技法「紅板締(べにいたじめ)」の復元に成功した「たかさき紅の会」(吉村晴子代表)による「紅絹(もみ)の美」展が九日、高崎市の高崎高島屋で始まった。同会が三年掛かりで復元した紅板締めによる合着や型板などの道具、資料を展示。訪れた人たちがあでやかな緋色(ひいろ)の世界を楽しんでいる。十四日まで。

紅板締めは、模様を彫った型板に薄絹を挟み、染料液をかけて緋色の地に白い模様を染め抜く。需要の落ち込みなどによって生産が途絶えていた。

同会は二年前、県の「文化の芽」支援事業として復元に着手。高崎市にあった吉村染工場創業者の子孫で、染色作家の吉村代表を中心に残された資料や道具を研究し、「幻の技法」を確立した。

会場では、同会が新たに染めた「飛び鶴文様」「麻の葉に撫子(なでしこ)の丸文様」など三点の合着をはじめ、同工場に残っていた型板や帳簿、職人がまとった薄い絽(ろ)のはんてん、生地用の包丁などの道具を展示。吉村代表のコレクションから十六点の合着も紹介している。

期間中は午後一時半と三時から、解説も行う。

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