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市職員がガイド役 平日に2人、場内巡回も 富岡製糸場

事前研修で、市富岡製糸場課職員から案内指導を受ける職員たち
事前研修で、市富岡製糸場課職員から案内指導を受ける職員たち

富岡市は六月から、担当外の市職員が旧官営富岡製糸場内の巡回や観光客の案内を交代で行う制度を導入する。介護員、嘱託職員などを除く、職員約四百人が対象。世界遺産登録運動への理解を全職員が深め、一丸となって取り組んでもらう狙い。

同市は観光客を「もてなす心」を職員に深めてもらおうと、おもてなし研修と位置付け、同制度を開始する。

期間は六月一日から来年三月末までの土日祝日を除く平日。全職員が最低年一回は担当する。一日あたり二人の職員が場内の西繭倉庫前の中庭、繰糸場内の案内と巡回を行う。

制度導入によって、平日は定時の解説に参加しなければ入場できない中庭と繰糸場の見学が可能となる。

二十三日には初の事前研修が現地で開かれ、職員約百人が参加。同市立美術博物館の今井幹夫館長による歴史講話や同市富岡製糸場課職員による案内指導が行われた。職員はメモを取りながら、製糸場の価値や解説のポイントに聞き入っていた。

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