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絹遺産群、暫定リスト記載で記念講演 「活用法の検討重要」 県庁 松浦室長らが報告

絹産業遺産群の暫定リスト記載を記念して開かれた講演会
絹産業遺産群の暫定リスト記載を記念して開かれた講演会

「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産暫定リスト記載を記念した講演会(県主催)が五日、県庁ビジターセンターで開かれ、松浦利隆・県世界遺産推進室長と近藤功・富岡製糸場世界遺産伝道師協会長の二人が、世界遺産の現状や本県絹産業遺産群の特徴を語った。

松浦室長は今年五、六月にフランスで開かれた産業遺産の学会に参加した様子を報告。海外の研究者は工場と労働者用住宅を一体とする傾向が強いことを挙げ、「(本県の絹遺産群は)生糸のさまざまな製造過程を組み合わせている。ヨーロッパの研究者に分かるよう説明する必要がある」と述べた。

近藤会長は今春視察したフランスなどの世界遺産十一カ所の現状を紹介し、「『アルルの遺跡』は現在も劇場に使われており、本県の絹遺産群も活用方法を考えることが重要」と話した。

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