地域づくりでシンポ 25、26日六合 本年度事業を決定推進委
- 掲載日
- 2007/08/01
絹の歴史や文化に光を当てた地域づくりを目指して活動している、フィールドミュージアム「21世紀のシルクカントリー群馬」推進委員会は三十一日、事務局を置く前橋市古市町の上毛新聞社内で会議を開き、八月二十五、二十六の両日に六合村赤岩地区で開く「世界遺産へ 赤岩の地域づくり」をテーマとしたシンポジウムや俳句ラリー、寄席を含む本年度の事業計画を決めた。シンポジウムでは、本県を「シルクカントリー」と名付けた元文化庁長官の川村恒明さんが記念講演する。
イベントは同推進委と県、六合村、赤岩重要伝統的建造物群保存活性化委員会が主催し、上毛新聞社、谷根千工房、富岡製糸場世界遺産伝道師協会が共催する。
会場となる赤岩地区は養蚕で栄えた山村集落の特徴を残しており、本県の世界遺産構想「富岡製糸場と絹産業遺産群」の一つとして世界遺産暫定リスト入りしている地域。
二十五日のシンポジウムは、作家の森まゆみさんや国立科学博物館の清水慶一主幹らがパネリストになる。二十六日の寄席と俳句ラリーは、入船亭扇橋さんらが出演し、選者も務める。養蚕や上州座繰り、繭クラフトの体験なども行う。
同推進委は県内外の養蚕、製糸、染色の専門家や大学教授ら八人で二〇〇五年に発足。シンポジウムを開いたり、絹の歴史を生かした地域再生構想をまとめるなどしている。