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和装の知識試して 11月伊勢崎できもの文化検定

「未婚女性の正式な礼装は」「告別式で最も適当な着物は」ー。和装の常識を択一方式で答えさせる第二回きもの文化検定が十一月十八日、伊勢崎市宮子町の県職業能力開発協会で開かれる。着物が生活から消えつつある中、和装の知識も伝わりにくくなった。全日本きもの振興会は危機感を抱き昨年、同検定を東京、京都など全国五会場で実施。今年は本県を含む十会場に広げ、着物文化の継承を目指す。

同検定は農林水産省、経済産業省が後援、着物や着物の歴史、文化の知識を広め、着物に親しんでもらうことを目的にしている。昨年は初歩知識を問う五級・四級、今年は三級、来年は二級、二〇〇九年は専門知識の習得まで尋ねる一級へと検定内容を順次拡大する。

昨年の第一回は全国で七千二百三十六人が受験した。本県からの受験者は三十七人にとどまり、絹の国群馬からの受験者増を狙って今年は群馬会場を設けた。

同検定・広報勧誘委員会(京都市)の細尾真生委員長は「桐生、伊勢崎の織物産地を持つ群馬県からの受験者増で、今年は一万五千人を集めたい」と目標を掲げる。同検定の県実行委員会の後藤隆造委員長は「富岡製糸場を核にした世界遺産運動が盛り上がり、碓氷製糸も残る本県でも着物への関心を高めたい」と話す。

検定対策には公式教本「きものの基本」「きもののたのしみ」(各二千円)がある。試験前セミナーも用意され、群馬では十月六日、二十日に同開発協会で開かれる。定員は百人で、八月三十一日までに申し込む。

同検定の受験希望者は九月三日から十月五日の間に「きもの文化検定事務センター」(電話075・221・2334、http:/www.kimono-kentei.com)に申し込む。試験前セミナーを含め問い合わせや要項の入手もできる。

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