各国の世界遺産に学ぶ 桐生で勉強会 「地域のストーリー大切」 講演や討論、交流会も
- 掲載日
- 2007/09/09
海外の世界遺産を紹介した講演会
桐生世界遺産の会(北川紘一郎会長)は八日、桐生市本町の無鄰館で「桐生と世界遺産」をテーマに公開勉強会を開いた。NHK前橋放送局の佐滝剛弘さんが「ユネスコ世界遺産の世界事情体験談」と題して講演した後、討論会と交流会を行った。
この会は、桐生地域に残る織物産業遺産の世界遺産登録を目指して昨年暮れに発足。市民に現状を知ってもらおうと初めて公開勉強会を企画した。
佐滝さんは、各国の世界遺産を見て回っており、今回はフィンランド、ハンガリー、チェコなどの世界遺産をプロジェクターを使って分かりやすく紹介した
その中で「豪州・シドニーのオペラハウスが登録されたように、古いから世界遺産というわけではない」と指摘。「建物、地域がどんなストーリーを持っているかがポイント」とした上で、「桐生は絹の欠かせないストーリーを持っている。一度役割の終えた施設をどのように生かし、紹介していくかが大切ではないか」と話した。
討論会では、織物や文化財関係者らが桐生に残る遺産群の価値などについて語り合った。