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「富岡製糸場と絹産業遺産群」Web

明治の技術に感心 富岡製糸場 鉄水槽 東繭倉庫2階 貴賓室 11月まで順次公開

特別公開されている旧官営富岡製糸場の鉄水槽
特別公開されている旧官営富岡製糸場の鉄水槽

富岡市の旧官営富岡製糸場で施設の一部特別公開が始まった。普段非公開としている鉄水槽、東繭倉庫二階、貴賓室の三カ所を十一月まで順次、日時を限定して公開する。

十二日午前は四人が公開第一弾となった鉄水槽を見学。水を確保し、繰糸に適した軟水化を図った目的や、基礎の石積みを建造当初より一段増やして水圧を高めた歴史などの説明を受けた。

奈良県橿原市から訪れた牛田吉彦さん(61)は「フランス人の指導があったにせよ、明治初めによく造ったと感じる。電気の動力がなかった時代に、どうやって石積みの上に持ち上げたのか興味深い」と話していた。

鉄水槽は一八七五(明治八)年建造で、直径一五メートル、深さ二・四メートル。当時のフランス軍艦製法を採り入れた貴重な構造で、国重文に指定されている。

特別公開の見学ははがきによる事前申し込みが必要。東繭倉庫二階(十月)、貴賓室(十一月)の見学問い合わせは同製糸場(電話0274・64・0005)へ。

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