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徳江製糸所の歴史解説 伊勢崎で「語部の集い」

橋上さんの話に耳を傾ける人たち
橋上さんの話に耳を傾ける人たち

伊勢崎市や市指定重要文化財「いせさき明治館(黒羽根内科医院旧館)」にまつわる出来事や人物を紹介する「語かたるべ部の集い」が、同館で開かれた。集いには約四十人が参加、明治から昭和初期にかけて同市内で操業していた徳江製糸所を知る橋上新八さん(84)=安堀町=が、「いせさき絹の道―徳江製糸所を支えたあの人、あの顔」と題して語った。

集いは、市内の観光ボランティア「伊勢崎まちガイド」の伊比正栄会長が橋上さんにインタビューしながら進められた。

橋上さんは、同製糸所と創業した徳江八郎のことや今も同市曲輪町に残るれんが造りのトンネルの遺構などについて話した。また、明治時代に同製糸所で働きながら若くして亡くなった工女を慰霊するため、三ツ家橋上流の広瀬川左岸に建立された辛抱地蔵のいきさつも語った。

集いは同館を市内外に広くPRしようと、「伊勢崎まちガイド」が昨年十二月から始め、これまでに五回開催している。

富岡製糸場(富岡市) 田島弥平旧宅(伊勢崎市) 高山社跡(藤岡市) 荒船風穴(下仁田町)