大クワと絹産業遺産解説 沼田
- 掲載日
- 2007/11/19
講演する佐滝さん
「めざせ世界遺産!連続講演会&現地見学会」が十七日、沼田市内で開かれ、約四十人が同市の薄根の大クワを見学したほか、NHK前橋放送局チーフプロデューサーの佐滝剛弘氏の講演に耳を傾けた。
同講演会は、本県の富岡製糸場と絹産業遺産群が世界遺産の候補地「暫定リスト」入りしたことを記念して、県と遺産群がある八市町村の共催で行っている。十二月四日までに県内六会場で行う予定で、同市は四番目の開催。
見学会では大クワの所有者、石井ミツさんと樹木医の熊倉弘さんが大クワの現状について説明。続いて、県利根沼田県民局庁舎で佐滝さんが「絹産業遺産の世界遺産的価値」と題して講演した。
佐滝さんは世界二百カ所以上の世界遺産を訪れた経験から、「世界遺産は観光地ではなく、その国の民族の成り立ちを映すもの」と絹産業遺産群の重要性を訴えた。