御養蚕所の思い出語る 前主任の佐藤さん 皇后さまのエピソードも 安中
- 掲載日
- 2007/11/19
御養蚕所の思い出を語る佐藤さん
着物姿で日本の伝統文化に触れてもらう「箪笥(たんす)の中の着物を着る会」が十八日、安中市松井田町上増田の雲門寺で開かれ、皇居・紅葉山(もみじやま)御養蚕所前主任の佐藤好祐さん=前橋市元総社町=の講演に、地域住民約百五十人が聞き入った。
佐藤さんは「皇后陛下と御養蚕所」と題し、今年六月に主任を引退するまでの思い出を披露。「皇后さまは日本の養蚕業や絹文化が衰退することを大変心配してらした。和装を通じて、多くの方に関心を持ってもらえれば」などと話した。
「着る会」は、同市内で体験型の染色工房を構える永井與子さんが、和装の素晴らしさを再認識してもらおうと、一昨年から開いている。
参加者は市内の茶道団体によるお点前を堪能。薩摩琵琶の友吉鶴心さんの演奏に聴き入った。