養蚕の歴史思いはせ 小茂田家住宅一般公開 パネル展示や講演 伊勢崎
- 掲載日
- 2007/12/03
建物2階の蚕室を見学する参加者
大型養蚕農家の建物を今に伝える国登録有形文化財「小茂田家住宅」(伊勢崎市長沼町)で二日、年に一度の一般公開が行われ、県内外から多くの人が見学に訪れた。
小茂田家は新仁館(しんにんかん)と呼ばれた蚕種屋を興し、地域の養蚕・蚕種業を主導してきた。小茂田家住宅は明治初年ごろの建造。主屋(おもや)は木造二階建てで二階を蚕室とし、棟には「三ツ櫓(やぐら)」を備える。
二〇〇四年に国登録有形文化財になり、翌年には修理工事を実施。現在も住宅として使われながら、保存活用が続けられている。
一般公開では、住宅内外に写真や家の構造を説明したパネルが展示されたほか、現地調査を行った日本工業大の黒津高行教授が午前と午後の二回解説。参加者はメモを取ったり写真を撮影したりしながら、地域の歴史に思いをはせていた。