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まちづくりへ「銘仙」生かせ 12日に伊勢崎 本紙掲載20人体験語る 県民自治ネットが会議

本紙連載「私の中のシルクカントリー」に登場した伊勢崎地区の人たち約二十人が「シルクのまち いせさき」をテーマに語り合う井戸端会議が十二日、伊勢崎市昭和町の絣(かすり)の郷(さと)で開かれる。県民自治ネットワーク伊勢崎地域グループが、伊勢崎銘仙を支えた職人の誇りや気概を将来のまちづくりに生かそうと計画した。

井戸端会議は、富岡製糸場世界遺産伝道師協会が編集した解説本「世界へはばたけ!富岡製糸場」を中心となってまとめた伝道師、笠原実さんが進行役を務め、連載に登場した人たちがパネリストとなって自分の仕事や体験を語る。

若いころから機織りに励んだ女性や機織りの道具職人、布の柄を決める絣縛りに携わった人、養蚕にちなんで歌われた桑詰み唄を歌い継ぐ人たちが、それぞれの思いを伝える。

会議に先立ち、伊勢崎織物協同組合の五十嵐満事務局長が「いせさきの地域資源としての伊勢崎銘仙ネットワーク」と題して基調講演する。

養蚕農家の保存・活用を目指して活動しているぐんま島村蚕種の会会員で、県蚕糸課長や農政部技監を務めた関口政雄さんや伊勢崎市の観光ボランティア「伊勢崎まちガイド」の伊比正栄会長も参加する。

自治ネットは、一般県民の立場で地域の研究や県政への参画活動を推進する組織で、県政モニター制度に替わって二〇〇二年度に発足。地域別に十二のグループが設けられている。

当日は午後二時から四時までで、入場無料。

問い合わせは、伊勢崎行政事務所(電話0270・25・0782)へ。

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