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製糸場見学の休憩に 富岡実高生 ベンチとテーブル寄贈 赤れんが色手作り

製作したベンチを市まちかど遊YOUプラザに運んだ富岡実高の3年生
製作したベンチを市まちかど遊YOUプラザに運んだ富岡実高の3年生

旧官営富岡製糸場見学者の休憩用に富岡市街地で活用してもらおうと、富岡実業高校の三年生男子生徒五人が木製のベンチ八脚とテーブル一脚を製作、市に寄贈した。市は休憩施設への配置を検討していく。

生徒は課題研究グループ、林業部のメンバー。本年度秋に設計・製作に着手、週二時間の課題研究や専攻実習の時間を使い、ホワイトウッドなど市販材を加工した。

ベンチは二、三人掛け。いす二脚を小物置きの台で斜め方向につないだユニークなデザインもあり、背もたれ、ひじ掛けの有無など多彩な作品に仕上がった。テーブルは幅一・四メートル、奥行き、高さともに約八十センチの本格派。製糸場の官営期建造物の赤れんがに合わせ、すべて赤茶色に塗装した。

生徒たちは二十一日までに、作品を市まちかど遊YOUプラザに搬入。部長の宮前圭佑君らは「お年寄りをはじめとする観光客に、やすらぎの場を提供してもらえれば」と話していた。

市は市営宮本駐車場の一角にある旧まちづくり課事務所を観光客向け施設に改修予定で、ベンチなどの配置を検討する。

林業部顧問の今哲哉教諭は「製作の成果を生かし、学校林から出る間伐材などの活用にも取り組みたい」と話している。

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