位置づけで意見交換 専門委 活用計画策定へ初会合 富岡製糸場
- 掲載日
- 2008/01/28
計画策定の方針などを協議した専門委員会
旧官営富岡製糸場(富岡市)の整備活用計画を策定する同市の専門委員会が二十七日、同製糸場でスタートした。二〇〇八年度中に素案を作成、〇九年度の計画完成を目指す。
初会合では、策定の方向性をめぐり、製糸場の位置づけを意見交換。本県の絹産業遺産群の中心であると同時に、明治期の本県南西部に集積した近代産業全体を見渡す必要性が指摘された。
施設の公開・展示や活用に併せ、産業技術史や産業遺産の研究拠点として国際的に情報発信し、絹産業研究の拠点として海外技術移転に貢献するなど、将来の活用基本方針を盛り込んだ保存管理計画の内容を確認した。
専門委は、年度内に完成予定の保存管理計画策定にあたってきた調査検討委と同じ研究者六人で構成。斎藤英俊・筑波大大学院教授が引き続き委員長を務める。