伝統の草木染紫の魅力紹介 高崎 染料植物園で企画展
- 掲載日
- 2008/02/15
企画展で展示される紫色の着物類
高崎市染料植物園(同市寺尾町)は三月二十九日から六月八日まで、企画展「日本の伝統の色を訪ねる―草木染 紫色の世界」を開く。
紫色は「古来より洋の東西を問わず、不思議な力で人々を魅了してきた」(同園)として、自然の恵みを生かした草木染の染織美を披露。伝統の紫根染め、藍(あい)と紅花を重ねた二藍、伝統的な京都の紫と粋を気取った江戸の紫―など、さまざまな紫を展示する。
日本染織文化史染布のパネル一式や、着物、着尺、布・糸の染色グラデーション、歌舞伎・浮世絵版画などが出品される予定。同園は全国都市緑化フェアのサテライト会場となっており、フェアの三月二十九日開幕に合わせて草木染の魅力をアピールする。
関連行事として染色工芸家・山崎和樹さんの講演会(四月二十日)と講習会(五月三十一日)、植物研究家・滝田吉一さんの植物画教室(五月二十七、二十八日)、写真家・塚越邦明さんの写真教室(六月一日)が開かれる。講演会などの参加は事前の申し込みが必要。問い合わせは高崎市染料植物園(電話027・328・6808)へ。