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絹糸を手織り反物展示 伊勢崎の芝崎さん「生地の持ち味にふれて」 前橋

作品の前に立つ芝崎さん(右)と妻の美枝子さん
作品の前に立つ芝崎さん(右)と妻の美枝子さん

伊勢崎市の染織家、芝崎重一さんの作品展「糸に聞く。芝崎重一のしごと」が十九日まで、前橋市日吉町の呉服店「創作きもの にしお」展示室で開かれている。

「絹の特長を糸に、織りに伝えるのが仕事」と話す芝崎さんは、本年度全国伝統的工芸品公募展第五位の日本商工会議所会頭賞を受賞し、着物作品で最上位となった。生糸のもつ力を最大限に引き出そうと、独自に研究を重ねるうちに、赤城の座繰り糸に出合い、仕入れた座繰り糸を県内の植物で染色し、手織りで反物にしている。見た目の美しさだけでなく「着心地のよさ」を追求し、軽くて温かく、しわになりにくいように仕上げている。

今回は、上野村の山桜の樹皮による染めの無地や縞(しま)などの作品を中心に約五十点が展示され、淡くやさしい風合いで訪れた人を魅了している。

芝崎さんは「手織りはすべて個性がある。ぜひ手にとり、生地の持ち味にふれてほしい」と話している。

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