「7万市民が伝道師に」 藤岡・高山社「考える会」 設立総会に120人
- 掲載日
- 2008/03/18
設立総会であいさつする小坂会長
明治、大正期に全国標準の養蚕技術を普及させた教育組織「高山社」(藤岡市)の功績を語り伝ごうと、地元住民らが十七日、同市藤岡の藤岡商工会議所で「高山社を考える会」(小坂裕一郎会長)の設立総会と記念講演会を開き、活動をスタートさせた。
約百二十人の会員が参加。総会で小坂裕一郎会長は「地域を豊かにしていこうという高山社の心を理解し、七万人の市民が伝道師になってもらいたい」とあいさつ。続く講演会では、NHK前橋放送局のチーフプロデューサー、佐藤剛弘さんが「世界遺産を基本とする『街づくり』」と題して語った。
高山社は、現在の同市高山に生まれた高山長五郎が確立した独自の飼育方法「清温育」を全国から集まった生徒に指導し、各地に普及させた。長五郎の生家は「高山社発祥の地」として、世界遺産暫定リスト入りした本県の絹産業遺産群に入っている。