製糸場見学者の休憩に 地元商店街組合が運営 「交流館」オープン 富岡・宮本町
- 掲載日
- 2008/04/02
テープカットで開所を祝う地元商店街と市の関係者
富岡市中心部の市営宮本町駐車場改修に合わせ一日、「宮本町まちなか交流館」がオープンした。駐車場を利用する旧官営富岡製糸場見学者らの休憩所となる。同市は製糸場寄りに計画中の「まちの駅」とともに、来訪者向け施設として活用していく。
旧まちづくり課事務所を改修した施設は、鉄骨平屋建て一六四平方メートル。男女別トイレと多目的トイレ、休憩スペースを併設。周辺地域の観光パンフレットなどを置き、地元商店街組合に運営を委託する。
駐車場内には、れんがを使った、製糸場の官営期建造物をイメージした大小のベンチ状モニュメントを設置している。れんがは甘楽町内の伝統的な達磨窯(だるまがま)で製造、一部は寄付を受けたものもある。
また、駐車場進入路の歩道新設に併せ、場内三〇〇〇平方メートルを新たに舗装。バス駐車スペースを三倍の九台分に増やし、団体客の増加に対応できるようにした。一部に不満が出ていた四時間五百円の乗用車駐車料金は、三十分百円(最初の三十分無料)に改定した。交流館、駐車場などを合わせた改修費は約五千万円。今年一月から整備を進めてきた。
岩井賢太郎市長は開所式で「観光シーズンには多数の人出が見込まれる。住民にも協力してもらい、活用方法を考えていきたい」と話した。