前橋と蚕の歴史伝える 6月までシルク館 記録映画上映や展示
- 掲載日
- 2008/04/17
スカーフや洋服などシルク関連の展示を楽しめる会場
前橋市と蚕の深いかかわりを伝える企画展「蚕その不思議・めぐみ展」(利根川の大地と平和)が六月八日まで、前橋市千代田町の中央通りの空き店舗・シルク館を利用して開かれている。蚕に関する展示や記録映画の上映、郷土の歴史上の人物などを紹介している。
上州の地域文化を見つめ直そうと昨年発足した「かみつけの文化に親しむ会」(松田治男会長)が主催。県内外の人たちに発信しようと、全国都市緑化ぐんまフェアに合わせて開催している。
生態が分かるように実際の蚕や繭を展示しているほか、前橋市在住の映画監督、桜井眞樹さんが制作した家蚕と天蚕の記録映画を上映。本県の製糸業の振興に寄与した深沢雄象、「平和の思想」を根付かせた上泉伊勢守ら郷土の偉人の資料も展示している。
松田会長は「前橋が蚕の恩恵を受けて発展したということを、多くの人に知ってほしい」と話している。
同会ではこのほか、大胡実秀候顕彰碑建立記念講演会(十九日午後三時・大胡支所)、天蚕弦の琵琶コンサート(二十七日午後六時四十五分、同市千代田町・大蓮寺)、前橋シルクを考えるシンポジウム(五月六日午後一時半、弁天通り)などのイベントを行う。