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400年の生活“息吹”探る 重伝建選定へ 学生ら事前調査開始 桐生・本町1、2丁目 細長い地割りに特徴

木村教授から、しんまちさろんで事前調査の指示を受ける学生たち
木村教授から、しんまちさろんで事前調査の指示を受ける学生たち

長岡造形大学の木村勉教授(58)と学生ら八人は五日、古い民家や蔵、織物工場跡などが残る桐生市本町一、二丁目で、路地や井戸、塀などの事前調査を始めた。同エリアは国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)の選定を目指しており、夏の本格調査では選定に向けた補強資料を作る。夏には東京大学建築学専攻の藤井恵介准教授らのグループも加わる。

同エリアでは国の調査が一九九三年度に行われている。当時は本通りに面した建物が中心で、今回と夏の調査は建物周辺や路地などに対象を広げて、このエリアで営まれてきた四百年の住民生活の“息吹”を探る。

寄合所「しんまちさろん」を拠点にした五、六両日の事前調査で、木村教授は学生らに「桐生天満宮を起点にした本町一、二丁目は、生活の場がよく残る。本当の歴史を持つまちなので、路地や地割りなども図上に再現したい」と指示した。

「間口七間奥行き四十間」の地割りも残り、細長い地割りの中で路地が果たした役割や防火壁でもあったレンガの塀なども調査のポイント。

住民の組織「本一、本二まちづくりの会」(森寿作会長)が昨年行った住民意識調査で、76%が重伝建でのまちづくりに賛同。桐生市は住民のまちづくりを支援するため伝建群推進室を今春立ち上げた。五月と夏の調査は、同推進室の最初の取り組みとなる。

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