世界遺産で講演、意見 都内団体がフォーラム 保存活用へ市民も参加 沼田
- 掲載日
- 2008/05/08
さまざまな意見交換を行ったフォーラム
フォーラム「世界遺産の保存と活用について―産業遺産とランドスケープ」が沼田市の市保健福祉センターで開かれ、講演などが行われた。
フォーラムは、世界不動自然・文化遺産研究会(東京都中野区)が主催。同会は、文化遺産を自然災害や人的災害から守り、伝えていこうと、調査研究や情報収集などを行っており、同市薄根の大クワが世界遺産登録を目指す絹産業遺産群の一つであることなどから、同市で初めて開催、市民も参加した。
講師は、同会会長で千葉大学名誉教授の田畑貞寿さんら四人。「下仁田町における構成資産と取り組み」「富岡製糸場と絹産業遺産群についての取り組み」などをテーマに荒船風穴や富岡製糸場の特徴と現状を紹介した。
「産業遺産群の登録に向けて」と題して講演した田畑さんは「その物や場所だけでなく、取り巻く環境や風景も重要で、地域の人たちの理解と協力が不可欠」と説いた。講演後に行われたディスカッションでは、参加者から寄せられた質問をもとに、さまざまな意見交換が行われた。