絹の国支えた篤農家 前橋国際大宮崎教授 笠懸の農業史講演 みどり
- 掲載日
- 2008/05/14
群馬の農業の特徴を講演する宮崎教授
みどり市笠懸町の市立笠懸図書館で十日、前橋国際大教授の宮崎俊弥さんが「絹の国を支えた群馬の農業」と題して講演、住民ら約五十人が笠懸地区の農業史を学んだ。
講演会は、宮崎さんが執筆した「群馬県農業史(上)」がみやま文庫から出版されたのを記念して企画された。
本県農業について宮崎さんは、畑作優位であり、扇状地の笠懸では顕著だったと説明。新田開発は畑中心で新耕地開発と言った方が適切であり、年貢は米か金銭なので、換金できるものとして養蚕が盛んになったと解説した。
輪作地図が描かれた旧西鹿田村、高橋家の「田園覚帳」や、多収穫を実現した「実験稲作法」を紹介、当時の篤農家の苦心を披露した。