養蚕農家に会員派遣 富岡製糸場世界遺産伝道師協会 負担軽減狙う 県庁で総会
- 掲載日
- 2008/05/18
研修会に参加した富岡製糸場世界遺産伝道師協会の会員
富岡製糸場世界遺産伝道師協会は十七日、県庁で本年度総会を開き、会員を「養蚕ボランティア」として農家に派遣する新たな養蚕農家の支援策に取り組むことを決めた。農家の負担軽減と、会員が実際の養蚕を経験して知識を磨くことが目的だという。
総会には五十四人が出席。近藤功会長の再任など役員の選任を行い、本年度の活動方針として、世界遺産登録に向けた普及・啓発活動や、推進運動の基となる資料収集・調査を行うことなどを確認した。
総会後、元県地域振興課長の勅使河原司郎さんが「群馬県の地域振興と蚕糸業」と題して講演。また、本年度から蚕糸対策が、繭代補てんによる支援から、蚕糸業と絹業の連携による純国産絹製品づくりに対する支援に移行していくことが説明された。
同協会は、二〇〇四年に発足。約二百十人の会員が「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録を目指して、県内外で講演会やPR活動を行っている。