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蚕糸業の将来語り合う 前橋 専門家、若者がシンポ

養蚕業について議論するパネリストら
養蚕業について議論するパネリストら

前橋市の弁天通青年会主催のシンポジウム「絹都の原糸は何か!カイコに学ぶ人づくり・街づくり」が、前橋中心商店街銀座通りのイベント広場で開かれた。蚕糸業の専門家や若者らが業界の将来について意見を述べ合い、街の発展に生かす方法などを考え合った。

蚕糸業を軸に発展してきた前橋を見つめ直して今後の街づくりに生かそうと、赤城南ろくの文化を学ぶ「かみつけの文化に親しむ会」が企画した。

シンポジウムでは農業、商業、教育、行政の各分野の代表者と、商店街の若者の計五人がパネリストを務めた。基調講演した県蚕糸園芸課の狩野寿作さんは県内の養蚕農家の現状と課題について「もっと繭が高く売れるような製品を開発するため、農家と業者が提携していくことが大切」と指摘。

パネリストからは「若者に受け入れられるシルク製品の開発が必要」「農家、業者、消費者、行政が一緒になってどのような製品を作るべきか考えなければいけない」「養蚕を観光資源に」などの意見が出された。

シンポジウムを企画した「親しむ会」の松田治男会長は「今後も行政、養蚕農家、業者、消費者が集まって情報交換していく第一歩として意義のあるシンポジウムになった」と感想を話した。

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