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蚕に理解深めて 富岡製糸場 飼育展示スタート

東繭倉庫で始まった蚕の飼育展示
東繭倉庫で始まった蚕の飼育展示

富岡市の旧官営富岡製糸場で二十八日、蚕の飼育展示が始まった。見学者に実物の蚕や繭を見てもらい、蚕糸業に対する理解を深めてもらう。晩秋蚕まで年四回飼う計画。

春蚕は、地元養蚕農家らでつくる甘楽富岡蚕桑(さんそう)研究会の会長、高橋純一さん(59)方で育てた五齢の「ぐんま200」。六月上旬に繭をつくる。

市教委が研究会に協力を要請。会員の佐藤和さん(78)とJA甘楽富岡職員が、赤れんがの東繭倉庫に蚕や桑を運び込んだ。見学中の元養蚕農家で同市野上、富田つたさん(91)は「蚕上げの時はとても忙しかった」と懐かしそうだった。

会員らが交代で一日三回、桑くれをする。市教委は、倉庫内で実演している座繰りなどで糸を引く。

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