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養蚕ボランティア 富岡製糸場伝道師協会 試験的に実施 6人が上蔟手伝う

上蔟の準備をするボランティアたち
上蔟の準備をするボランティアたち

高齢化が進む養蚕農家を支援しようと、富岡製糸場世界遺産伝道師協会(近藤功会長)は五日、富岡市内で養蚕ボランティアを初めて実施し、伝道師六人が養蚕農家で上蔟(じょうぞく)の作業を手伝った。

県蚕糸園芸課によると、昨年の甘楽富岡地域の養蚕農家数は四十戸で、この十年間で五分の一に減少。多くは従事者の高齢化で労働力が不足し、休止や規模縮小を余儀なくされている。

上蔟は特に人手が必要なため、同会がボランティアを募り試験的に実施した。今後は様子を見ながら活動地域を拡大していきたいという。

本県ブランド蚕品種「ぐんま200」を飼育している同市白岩の金井一男さん(67)宅で行われた作業では、六人が成長した蚕を飼育台から拾い上げたり、繭を作る枠に移す作業に取り組んだ。

二十四万匹の蚕を飼う金井さんは「この年になると養蚕は重労働。手伝いは本当にありがたい」と話していた。

参加した藤岡市の設楽四郎さん(62)は「中学生のころまでうちでも養蚕をしていた。触るのは五十年ぶり」と懐かしそうに手を動かしていた。

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