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重伝建へ住民理解を 「本一・本二まちづくりの会」 説明会や「計画」配布 桐生

重伝建選定を目指す本一・本二まちづくりの会の定時総会
重伝建選定を目指す本一・本二まちづくりの会の定時総会

国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)の選定を目指す桐生市の「本一・本二まちづくりの会」(森寿作会長)が十一日、定時総会を開き、昨年度に作成した桐生新町まちづくり基本計画のダイジェスト判を作り、エリアの全戸に配布することを決めた。本年度の活動では、同計画の説明会を随時開催するほか、重伝建の選定に向けた広報・啓もうなどを柱に据えた。

ダイジェスト判はA4判、八ページ。江戸から昭和にかけての住居、のこぎり屋根の工場跡などが残る歴史的都市空間保全の意義や生活環境の充実、にぎわいの創造などまちづくりの方向を明示し、対象エリア案も盛り込んだ。六百部作製し、四百部を対象の全戸に配布する。

同会は昨年、本町一、二丁目の居住者らから意識調査を行い、76%が重伝建に賛同していることを確認。今回の基本計画の策定を目指し、昨年十一月から今年三月にかけ、専門家による検討会などを開いてきた。

森会長は「基本計画もでき、桐生市も四月に伝建群推進室を設けるなど選定に向けた環境が整ってきた。住民がつくるまちを基本に、一層努力していきたい」と話している。

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