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養蚕家屋の活用探る 歴史的建造物所有者の会 蚕室など見学、交流 甘楽

蚕室だった2階を見学する会員ら
蚕室だった2階を見学する会員ら

上州歴史的建造物所有者の会(みずむらやよい会長)が六日、明治前期ごろの建築とみられる甘楽町天引の元養蚕農家の家屋で、交流会を開いた。

交流会の会場は、木造総二階の二階全体を以前は蚕室として使用していたという養蚕農家の典型的な家屋。改修して伝統文化学習の拠点となっている。交流会は建造物の各所有者が情報を共有し、利活用のヒントを得ることが狙いで、同会がこうした家屋で交流会を開くのは今回が初めて。

家屋を「日本文化研究所」として学習活動に利用している所有者で、高崎経済大特任教授の山崎益吉さん(66)から「風景に調和した木と紙と畳の日本文化を伝えていく責務がある」と持論を聞き、会員と関心を持つ賛助会員らが屋内を見学した。

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