絹タンパク食品の試食会 富岡の研究会 クッキーやせんべい
- 掲載日
- 2008/09/15
試食する製糸場見学者
繭から抽出した絹タンパクの水溶液を利用し、特産品づくりを目指す富岡シルクタンパク研究会(石井理会長)は、富岡市の旧官営富岡製糸場で試食会を開いた。市内製菓業者を中心とする食品加工関連十業者が試作品を見学者に提供、アンケートを分析して商品開発に生かす。
地元からは、喫茶店を含む市内八業者と下仁田町内のこんにゃく加工業者が参加。クッキーやシフォンケーキ、みそせんべい、水ようかんなどの試作和洋菓子や発売済みのまんじゅうを持ち寄り、水溶液配合の試食品と不使用の製品を並べた。洋菓子などを既に商品化している福井県内の業者も参加した。
水溶液は、繭のフィブロインを抽出したシルクタンパク液。改良・普及を進める東京農大研究室によると、食感や形状保持時間向上のデータが得られているという。