世界遺産登録へ市長が活動方針 桐生で講座
- 掲載日
- 2008/09/19
視察結果を報告する亀山市長
桐生市は十七日夜、同市東久方町のベーカリーレンガ(旧金谷レース工場)で世界遺産講座を開き、六月にフランスのユネスコ日本政府代表部などを訪問してきた亀山豊文市長が、市民に報告した。
報告会は二部構成。市長は、県が「富岡製糸場と絹産業遺産群」をテーマに世界遺産登録を進めていることにふれ、「桐生は養蚕、製糸に続く織物のまちとして、シルクカントリーの物語を完結させる重要な要素を担っている」と強調。本町一、二丁目の重要伝統的建造物群選定をまず目指し、同遺産群の関連会議などに積極的に参加しながら同登録運動の情報収集に努めていく考えを示した。
続いて県世界遺産推進室の松浦利隆室長が県の取り組みの最新情報を紹介。「群馬の先人たちは養蚕、製糸、織物の技術を公開して全国に伝えた。それぞれの技術の発祥地が残っているのも特徴」と魅力の一端を説明した。