絹産業遺産群に理解 中学生ら60人 暫定リスト入りで座談会 安中
- 掲載日
- 2008/09/26
グループ討論を行う参加者
安中市内にある絹産業遺産群の一つ「碓氷峠の鉄道施設」について理解を深めようと、安中碓氷ユネスコ協会(矢野薫会長)は市文化センターで座談会を開き、市内の中学校七校からの生徒など約六十人が地域の文化遺産の大切さを学んだ。
座談会は、国際交流や国際貢献について考えてもらおうと毎年開いている。今回は絹産業遺産群として市内の碓氷第三橋梁(めがね橋)と丸山変電所が世界遺産暫定リスト入りしたことを受けて企画。主にアジア地域の世界遺産について学んでいる県外のユネスコ協会青年部などに所属する講師四人が、世界遺産や世界遺産との共存などをテーマに講演した。
講演後、中学生は班に分かれ、碓氷峠の鉄道施設が世界遺産に選ばれたと仮定し、討論。「(遺産群について)正しく伝えられる人の育成が大切」「百万人以上の観光客が来るので、しっかり地域防犯対策を」といった意見が活発に飛び交い、会場は熱気に包まれていた。