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「富岡製糸場と絹産業遺産群」Web

北甘変電所など登録文化財公開 親子ら近代化遺産学ぶ 富岡

北甘変電所で解説を聞く親子
北甘変電所で解説を聞く親子

近代化遺産の日(十月二十日)に合わせ、富岡市一ノ宮の国登録有形文化財、北甘(ほっかん)変電所が十八、十九の両日、特別公開され、来場者が近代化遺産の価値を学んだ。

北甘変電所は東京電力が所有。高崎から監視・遠隔操作しているため、一般公開していない。来場者は東電社員の説明を受けながら、凹凸模様の外壁や半円窓など、一九一九(大正八)年の建設当時と同じ欧風の外観を見学。ループ状の階段で配電線の操作盤などが並ぶ二階へ上り、電力供給の仕組みを聞いた。

地元の高橋悟さん(48)は次男の司君(11)=一ノ宮小五年=と三男の巧君(5)=かしの木保育園=と一緒に来場。「大正時代に造られたことは初めて知った。当時の造りとしてはモダンと感じた」と話していた。

特別公開は市教委の事業。市教委は今年、新たに国登録有形文化財となった近代和風建築の市社会教育館でも両日、解説を行ったほか、旧官営富岡製糸場も無料開放した。

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