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のこぎり屋根観光の核に きょうまで 活用例紹介、製品展も 桐生で「博覧会」

旧金谷レース工場でのこぎり屋根の説明を聞く参加者=桐生市東久方町
旧金谷レース工場でのこぎり屋根の説明を聞く参加者=桐生市東久方町

織物で栄えた桐生のシンボル、のこぎり屋根工場の歴史や活用例、製品を紹介する「ノコギリ屋根博覧会」が六日、桐生市東久方町の旧金谷レース工業で始まった。繊維製品や芸術作品など、さまざまなものを生み出してきた同工場の魅力を広くアピールし、新たな利用者や観光客の誘致につなげるのが狙い。工場ツアーや製品の展示などが行われ、県内外からの来場者でにぎわった。七日まで。

博覧会は、桐生商工会議所(佐藤富三会頭)が中小企業庁の「地域資源全国展開プロジェクト」に選ばれ、開かれた。同会議所は市内のまちづくり団体などと協力し、市内に残る二百棟余りの同工場の再活用に向けて研究を続けており、博覧会にはこれまでの研究成果も盛り込まれている。

博覧会会場には、同工場で作られた帯や着物、婦人服といった繊維製品や、彫刻などの作品を展示しているほか、製品や作品を出品した三十余りの同工場を写真などで個別に紹介。来場者は、それぞれの工場の歩みや様式などを興味深そうに見学している。全国の同工場を撮影する前橋市出身の写真家、吉田敬子さんのトーク「ノコギリ屋根に魅せられて」も行われた。

会場周辺の同工場を巡るツアーも人気。市内のNPO法人の協力で午前十一時から一時間間隔で五回行われ、参加者はガイドしてもらいながら約一時間かけ、会場周辺の同工場数カ所や近くの桐生天満宮、群馬大工学部同窓記念会館を回った。また、同プロジェクトで作成した同工場の所在を記した地図も配布した。

ツアーは七日も同じスケジュールで行われる。

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