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天蚕の魅力知って 蔵改造し資料館オープン 草履やショールなど20点 中之条の登坂さん方

オープンした天蚕の資料館と登坂さん
オープンした天蚕の資料館と登坂さん

絹のダイヤモンドといわれる天蚕(ヤママユの別称)のミニ資料館が9日、体験工房などを開いている中之条町山田、登坂昭夫さん(65)の自宅前にオープンした。

登坂さんは「特産品を手掛けてみたい」と、四十年ほど前から普通の蚕と違い、クヌギの葉を食べて育つヤママユの飼育に挑戦。今回、なじみの薄い製品や魅力を知ってもらおうと、自宅の蔵を改造した。

薄緑色の光沢のある「天糸」や、その糸で織った訪問着、布を使って仕上げた草履、帯留め、バッグ、ショールなど約二十点を展示した。

「工房などで農家体験をする人たちに、天蚕の糸で仕上げた製品のよさを知ってもらいたいと思っている」と登坂さん。

一般公開されるが、見学希望や詳細は登坂工房(電話0279・66・2344)へ。

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