古代衣装の色を再現 来月まで高崎 草木染の変遷紹介
- 掲載日
- 2009/01/11
草木染の着物に関心を寄せる市民
日本の伝統的な染織の歴史を紹介する「草木染の美・日本染織文化史」展が二月二十二日まで、高崎市寺尾町の市染料植物園で開かれており、色鮮やかな草木染二百点が訪れた人の目を楽しませている。
古代の冠位制度の下で位階を表すために服に用いられた色や、「枕草子」「源氏物語」など王朝文学にも登場する女性の衣装に使われた色を、当時の文献をもとに再現。
近代以降、外国の影響を受けて始まったとされる型染めやろうけつ染めも展示しており、古代から現代までの草木染の移り変わりを知ることができる。
同植物園企画展示担当係長の桜井裕さんは「身近な草や木からたくさんの色が出せることを知ってもらいたい」と話している。