遺産登録へ紙芝居一新 富岡実業高校草花部2年生 製糸場の価値子供にPR
- 掲載日
- 2009/01/19
上級生が作った紙芝居を一新した草花部の2年生
富岡市の旧官営富岡製糸場の歴史的価値を幼い世代にも分かりやすく伝えようと、昨年五月に富岡実業高校(大嶋稲良校長)草花部の三年生が作った紙芝居を、同部の二年生十二人が「富岡製糸場を世界遺産にしようの巻」として一新した。
顧問の新木克彦教諭(33)の呼び掛けで、同十一月上旬に製作を開始、中旬に完成した。前回よりもサイズを大きくしたり、イラストの数を増やしたりと、園児や児童がより受け入れやすいように改良。新たに繭玉形のケースも作った。
全十一枚の中にはポール・ブリュナや工女のかわいらしいイラストが登場する。上演中は生徒一人が首からケースを下げて、別の生徒数人が富岡製糸場の歴史などを口頭で説明しながら、紙芝居をめくる。
また、同校が毎年春と秋に地元の園児らを招いて行う、同製糸場の花壇の植え替え作業で使うため、作業の手順や植える花の写真も紹介している。
生徒は「カラフルで楽しそうなイラストを描く」「説明文を簡単にする」などと意見を出し合いながら作業を進めた。
製作に携わった同部の清水葵さん(17)は「世界遺産登録に向けて、若い世代が興味を持つきっかけになってほしい」と期待を込めて話した。