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島村の養蚕業伝える きょうまで県庁で展示 明治期からの写真60点

島村地区の歴史を伝える写真展
島村地区の歴史を伝える写真展

日本の三大蚕種生産地の一つだった伊勢崎市境島村の養蚕業の歴史を振り返る「目で見る島村の歩み写真展」が二十三日、県庁県民ホールで始まった。明治から昭和期に撮影され、地域に残る養蚕業の貴重な写真六十点がパネルで紹介され、訪れた人が懐かしい昔の風景に見入っている。二十四日まで。

展示しているのは、二〇〇七年に島村地区写真誌刊行委員会が編集・発行した写真集「目で見る島村の歩み―後世に伝えたい今昔風景」から厳選した写真。時代ごとの養蚕家屋の全景や蚕種業の発展に寄与した田島弥平の肖像画、当時の作業風景などを紹介。一九一八(大正七)年ごろの利根川築堤工事の様子や村の行事など、当時の暮らしや文化を写し出している。

同展実行委員会の栗原知彦さん(67)は「明治四、五年の写真が残っているのは珍しい。多くの人に村の歴史を知ってもらいたい」と話している。

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