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旧碓氷社本社保存、活用を NPOが市に要望書 安中

旧碓氷社本社事務所
旧碓氷社本社事務所

NPO法人「街・建築・文化再生集団」(RAC)の星和彦理事長と中村武副理事長は二十六日、安中市役所を訪れ、岡田義弘市長らに旧碓氷社本社事務所(同市原市)と敷地の活用を求める要望書を手渡した。

同団体は古い建物や町並みを次世代に継承しようと、県内文化財の調査や活用計画の作成、シンポジウムなどの活動を展開している。

木造瓦ぶき二階建ての同事務所は一九〇五年建築。三七年に高崎に本社移転後は原市工場事務所として使われ、九一年に県重要文化財に指定された。一般公開には改修が必要なため、見学は外観のみとなっている。

要望書では、外観、内部とも創建時の状況がよく残されているとした上で「組合製糸も近代産業の一翼を担った。将来的には(旧富岡製糸場を核とした)世界遺産の構成要素となり得る」と訴え、建物存続や保全活動に協力したいとしている。

岡田市長は「駐車場の問題もある。譲渡などの話が正式にあれば検討したい」と話している。

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