高崎・日本絹の里で辻村さん 絹の魅力人形で表現 来月9日まで 新作「円位」など48点
- 掲載日
- 2009/02/05
辻村さんの作品に見入る来場者
日本絹の里の特別企画展「辻村寿三郎人形展」が、高崎市金古町の同館で開かれており、新作「雨月物語」など絹の美しさを最大限に生かした創作人形四十八点が展示されている。三月九日まで。
辻村さんは人形の衣装に絹布、顔など肌はちりめん、髪の毛も絹糸と素材に絹を全面的に使用。絹の美しさや優しさ、強さを人形で表現している。辻村さんの企画展は、絹の里でも特に人気があり七回目となる。
今回のメーンは新作の雨月物語「白峯」に登場する円位(西行法師)や崇徳天皇など新作十三点。怪異小説らしく、人形にも妖艶(ようえん)さが漂う。会場には寿三郎ファンらが大勢訪れ、創作人形が織りなす独自の世界に魅了されていた。
八日午後一時と同三時から、辻村さんのギャラリートークやサイン会が行われる。