推薦書作成へ8000万 世界遺産 登録目標、12年に 絹遺産群
- 掲載日
- 2009/02/06
世界遺産暫定リストに記載されている「富岡製糸場と絹産業遺産群」の本登録に向けて県は新年度、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会に提出する推薦書の作成を始める。二年間の作成費約八千万円を二〇〇九年度一般会計当初予算案に計上した。一二年の本登録を目指す。県が登録目標年を示すのは初めて。
県は今後、研究者や専門家らによる作成委員会を設立。他国の産業遺産などとの比較研究を進めながら、登録基準に照らした価値を証明するため、詳細な資料をそれぞれ日本語と英語で作る。
推薦書が受理されれば、ユネスコの諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)による現地調査と世界遺産委員会に対する勧告を経て、早ければ一二年の同委員会での登録可否を決める審議に臨むことになる。
現在の担当部署である世界遺産推進室は「世界遺産推進課」に改組する。